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効果測定

Repro Boosterの速度改善効果を測定し、状況を把握するための情報についてご案内します。


目次

サマリーの読み方

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Repro Boosterが適用されている場合とそうでない場合とで、デスクトップとモバイル環境それぞれの、各速度指標の値を比較します。

速度指標

FCP

FCP(First Contentful Paint)はページの読み込み開始後、最初にテキストや画像などのコンテンツが表示されるまでの時間を示します。FCPが改善されると、ユーザーはページが動き出した実感を得やすくなります。

LCP

LCP(Largest Contentful Paint)はページの読み込み開始後、ページ内で最も大きなコンテンツ(画像や動画など)が描画されるまでの時間を示します。LCPが改善されると、ユーザーは記事・画像・商品情報など主要な内容に素早くアクセスできるため、ユーザー満足度の向上や離脱率の低下が期待できます。

LCPはGoogleがユーザー体験の評価に用いる指標(Core Web Vitals)のひとつでもあるため、LCPの改善はSEOの面でも重要であると考えられています。

統計値

Repro Boosterでは、速度改善効果を定量的に評価するため、以下の統計指標を提供しています。 各指標の意味と評価のポイントは次のとおりです。

サンプル数

統計値の算出に使用されたデータの件数を示しています。 サンプル数が多いほど結果の信頼性が高くなります。逆にサンプル数が少ない場合は、外れ値(極端な高値や低値)の影響が大きくなるため、中央値やパーセンタイルも併せて評価することが重要になります。

中央値

測定値を小さい順に並べたときに中央に位置する値です。 外れ値の影響が少なく、多くのユーザーが実際に体験している速度に近い指標です。データのばらつきが大きい場合には特に有用です。

P75(75パーセンタイル)

測定値を小さい順に並べたときに75%の位置にある値を示します。つまり、測定値の75%がこの値以下であり、残りの25%はこの値より大きいことを示します。

外れ値の影響が比較的少なく、データの全体的な傾向を把握するのに役立つ指標です。データのばらつきが大きい場合にも有用です。 一般的なユーザー体験を反映するため、GoogleのCore Web Vitals評価基準のひとつでもあります。P75の値が速いほど、多くのユーザーが快適にページを利用できていると判断できます。

ヒストグラムの読み方

このヒストグラムでは、各速度レンジにおけるユーザーの分布を確認できます。

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ヒストグラムの概要

X軸

Repro Boosterが適用されている場合とそうでない場合とで計測されたFCP/LCPの値を、600ms単位のレンジで表示しています。 例えば、0~600msのレンジは、FCP/LCPが600ms以内のPVの割合を示しています。

Y軸

FCP/LCPの値ごとに600ms刻みでWebサイト全体のPV(ページビュー)を分類し、各レンジに属するPVの割合をパーセンテージで示しています。

ヒストグラムを読む際のポイント

1. 各レンジのユーザー分布を確認する

速いレンジのPVの割合が多い場合は、ページの初期表示や主要コンテンツの読み込みが迅速であることを意味します。

2. Repro Boosterが適用/非適用の分布を比較する

Repro Boosterが適用されている場合に速いレンジの割合が増加し、遅いレンジの割合が減少していれば、Repro Boosterが速度改善の効果を発揮していると判断できます。

時系列グラフの読み方

デバイスごとに時系列でのパフォーマンスの変動が確認できます。

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時系列グラフの概要

X軸

日付を示しています。

Y軸

FCPまたはLCPの中央値の値(ms)を示しています。

日付ごとの実測値を示しています。

移動平均を示しています。

時系列グラフを読む際のポイント

1. 中央値の推移を確認する

Repro Boosterが適用されている場合とそうでない場合に、中央値がどのように変動しているかを確認します。 数値が低いほど読み込みが速いことを示しており、適用されている場合の値が適用されていない場合よりも低い傾向があれば、効果が確認できます。

2. デバイスごとの比較を行う

モバイルとデスクトップでの中央値の推移を比較し、デバイスごとの効果を確認します。

Googleが定めるFCPの評価基準は以下のとおりです。

Googleが定めるLCPの評価基準は以下のとおりです。